古い本の間から

  • 2017.11.23 Thursday
  • 13:37

 

 

もう、二週間ほど経ってしまい、

 

晩秋の花が、こう寒くなっては間尺に合わず、急いで見て頂こうと思います。

 

千葉市「三陽フラワーミュージアム」

 

 

 

色々話のたまっていた友人と、ここへ来るのはこれで二度目です。

 

四季折々の花をいつ行っても楽しめるミュージアムです。

 

私は、年に数回は来ています。

 

 

 

この深い青の朝顔は、12月いっぱいくらい咲いています。

 

寒い時期のブルーもなかなかですね〜

 

寒さに震えながら見る、イルミネーションの青も結構好きですよ。

 

 

最近のダリアは華やかで、私が子供の頃のイメージとは全然違いますね。

 

 

 

 

 

赤や黄色の、小さくてまあるいダリアしか知らなかった

 

ダリア好きだったお婆ちゃんが、タイムスリップして来て見たら、

 

一体なんと言ったかな〜

 

そんなことをチラッと思います。

 

 

 

娘や孫は、あと何十年か経ったとき、

 

そんな風に私を、折に触れて思い出すこともあるのでしょうか。

 

 

優し気な色のダリアでした。

 

 

この黒味がかった深い赤いダリアも素敵ですね、植えるとしたらこれです。

 

 

こちらは「純愛の君」という名のダリアです。

 

小雨に濡れて、実物はもっと素敵でしたが、残念な腕前です。

 

 

 

さて、毎日が日曜日の年頃の暮らしですが

 

これが思いのほか忙しく、暇や退屈を全く感じないことに感謝です。

 

断捨離は少しづつ、少しづつ進めていますが

 

古い本の山と、ついに格闘することになりました。

 

 

父が亡くなった時に取り敢えず、少しばかりの天袋のスペースに押し込んであった

 

本の数々を、10年ぶりで下へ降ろしました。

 

自分の本も加えて、分類などと洒落たことをする時間が

 

昔の私にはあろう筈もなく、仕事、孫の事、親の事、家事、その他諸々。

 

目が回る忙しさの中、紐で括って取り敢えず、、、、

 

取り敢えず、どこか入れられるスペースに押し込んで、が精一杯の日々でした。

 

この5倍くらいありますので、いつ、山頂に辿り着くのか、、やれやれ。

 

 

 

先日は、古い着物を次女宅へ桐の箪笥ごと引き取ってもらい、

 

精神的に、とてもスッキリしたばかりです。

 

その気になっている時に、続けて片付けてしまおう。

 

そんな思いで手を付けた本の山でした。

 

 

しかし、衣類や寝具を処分する行為と、本を捨てる行為の間には

 

広くて深い川が横たわるのですね。

 

大した蔵書は持っていませんが、、、、

 

 

 

黄ばんだ古い本から捨てようなんて、その根拠が甘かったようです。

 

勿論、日進月歩どころか、何事も昔はこうでしたが、今は研究が進み

 

こうなっています、という事柄の、なんと多いことでしょう。

 

その辺は、捨てることに躊躇いはありません。

 

しかし、埃を払いながら見ていくと、どうやら捨てる方が少なそうなのです。

 

 

自分自身の生活上の歴史も浮かび上がって、一時のめりこんだ陶芸の本。

 

ゴルフのレッスン書。

 

ガーデニングに励んだ頃の園芸の本。

 

リフォームをするときの家相の本に、夥しい建築雑誌。

 

頼まれ仲人をした折の「初めての仲人」なんてのも(#^^#)

 

料理本は、ネットであれこれ情報が多く出ているので、もういらないと思ったら、

 

所が、これが面白い。

 

かなり捨てて、残っているものは、蘊蓄が面白いものを取っておいたのかもしれない。

 

わざわざ買った箱入りの、大正時代に書かれた懐石の本も、

 

懇切丁寧に、親戚のお婆ちゃんから教えてもらっている様で、捨て難い。

 

尤も、それで何か作ったかというと、それは未だです(笑)

 

老後の楽しみに回したのかもしれません。

 

 

十代の頃、定期購読していた雑誌が、かなり黄ばんで読みづらいこと甚だしい。

 

こんな古い本の中に、どうしても忘れられないエッセーがひとつあり

 

折に触れ思い出していた。

 

ある若い女性の、想いを寄せる男性がのめりこんでいる趣味の世界は

 

彼女が足を踏み入れることのできないジャンルで、

 

いつも切ない想いで、待ち合わせの喫茶店での会話ももどかしく、

 

でも、切なくも悲しい想いを浄化していく過程の

 

そんな心理描写が秀逸だった。

 

その頃、恋をしていた私は、バイブルのように手放さず、

 

そのエッセーを、暗記できるほど繰り返し読んでいました。

 

もう一度読んでから捨てよう、、、、(笑)

 

こんな具合で、折角空いたスペースに、ドンと置いてしまった。

 

 

 

 

 

そして、亡き父のライフワークだった自己催眠の本の間から

 

ハラリと落ちた「雨ニモマケズ」のコピー 一枚。

 

なかなか完治しない病を一つ背負って、父は悪戦苦闘の末

 

自分で治すと決めて、そのしつこい症状をコントロールしようとしていた。

 

 

実用書の類と、時代小説しか見当たらなかった父の本の中で

 

「雨ニモマケズ」を見つけたときは、

 

埃まみれの片づけの時間に、私の中で何かがキラリと光った瞬間でした。

 

 

 

 

帰って来た孫っち一号、マイキーにその話をすると

 

「へえ〜〜〜、あのお爺ちゃんがねえ、、、、」と一言。

 

 

 

昭和33年の「宮城音哉」の心理学の本もあり、さすがにこれは捨てるが。

 

 

父の「一生懸命」に触れた思いで、

 

久し振りに、父の生きていた温もりを感じた。

 

 

 

 

 

今年中には、本を整理し尽くしてしまいたい。

 

写真の整理は来年にしよう。

 

 

 

お皿や茶わんの整理は、そのあとで。

 

 

 

 

ああ、そのあとは、玄関の奥にリフォームの際に作ってしまった

 

奥行きの深い収納庫だ。

 

何が出て来るか、ここはもう想像が追い付かない。

 

 

 

恐ろしや。

 

 

 

 

三陽フラワーミュージアムのレストランにて。

 

太陽光の乏しくなった晩秋の、小雨に濡れる薔薇やダリアを見て満足した友人と私は、

 

紅茶のシフォンケーキで温かい珈琲を戴きました。

 

 

 

 

友人と私の共通の経験は、若かりし頃、病に苦しんだという点です。

 

自分で、どうすることも出来ないもどかしさを経て

 

強さも身に着けたし、自分自身が変化もした、

 

そんな話を、ポツポツ美味しいシフォンケーキとともに

 

語りました。

 

女子は、語らなければ生きていけない生き物のようです。

 

 

 

 

さあ、今日も本の整理、亀の歩みで嫌ですけれど

 

少しづつすることにしましょう。

 

長い話を最後まで、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
お父さまの分まで大変ですね。

断捨離、意外にできないものです。
本だって、二度と見ることはないと分かっていても、神保町を歩きまわってたどり着いたものは、死ぬまで離さない、と思ったり。

衣類も捨ててはいるのですが、こう寒くなると、はて、去年はなにを着ていたのか、あの、楽で暖かいのが、ボロでも、それが着心地よかったり。

財産だと思えば、捨てられないことに
罪悪感をもたなくてすむのに。
  • つゆ
  • 2017/11/23 3:18 PM
うちも次女の医学書をいらないというので処分しました。
今は旦那のがあって、この前からどうにかしてと言ってるのですが、お耳が聞こえないようですよ(´・ω・`)

着物もしつけの糸をとってないものがタンスにあります。
娘二人に聞いても、いらないというしどうしたものかと悩んでます。
  • emu
  • 2017/11/23 3:28 PM
ダリアって綺麗な花だとあらためて思いました。
テーマを一点に絞り
この前、古い本を整理していたら
昔の百円お札が1枚はさまっていました。
パラパラ見てよかった^^
  • maru
  • 2017/11/23 3:59 PM
お父様は
読書家だったのですね
すごいです。
  • みのり
  • 2017/11/23 5:17 PM
☆つゆさん、断捨離は難しいものですね。
愛着が無くなり、それがもう、今の世にも自分にも
役立たないものと確信すれば、捨てることも厭わないのですが。
つゆさんにとって、本は一番断捨離出来ないジャンルでしょうね。
まして、欲しくて神保町を歩き回って探し当てた本となれば
猶更のこと。
同じく、服も安いものでも捨てがたいものがありますね。
古いもの野山を見ると、なんでこうも、
罪悪感が付きまとうのでしょうね。



  • ミルフィーユ
  • 2017/11/23 5:47 PM
☆emuさん、娘さんは医学書ですか?
お医者様か看護婦さん、医療関係の勉強をなさったのですね。
どんどん進化しているジャンルですから、捨てるしかないのでしょう。
ご主人の気持ちは、わかるような気がします。
私もお耳が遠いことがありますから(笑)
しつけ糸のかかったままのお着物、勿体ないですね〜
家も、娘たちはもう要らないと言いましたが、孫娘に着せてくれそうです。
何でも活用してくれれば、本望です。



  • ミルフィーユ
  • 2017/11/23 5:52 PM
☆maruさん、最近のダリアは豪華で綺麗ですよ〜

maruさんも、専門書が一杯でしょうね。
パラパラめくってみて良かったですね!♪
私もやってみようかしら、、、、、またどれだけ時間がかかるかなあ(@_@。

  • ミルフィーユ
  • 2017/11/23 5:55 PM
☆みのりさん、そうですね、、、父はいつも本を手にしていました。
読書家でしたね。
  • ミルフィーユ
  • 2017/11/23 5:56 PM
こんばんは〜、お久しぶり^^

花は好きですが、ダリアはあまり、
以前は種類があまりなかったですよね、
でも、ブログのダリア、綺麗ですね、見直した^^

本の整理は意外と大変ですね、私は自分の本だけですが、
数年前に整理してほとんど処分しましたが、
それでも捨てきれないものが、もう見ないと思うけど^^

「雨ニモマケズ」は、お父さまの病に負けるかという心意気でしょうか、頑張ったんですね。
  • 夜霧
  • 2017/11/23 8:55 PM
☆夜霧さん、お久しぶりです。

ダリアは、私も昔はあまり好きでは無かったですが、
最近のダリアは、改良されて華やかできれいですね〜

やはり本は処分しましたか。
もう読まないかもと思っても、それがなかなか捨てられない、、、
思い切りが必要ですね。

そうなんです、父は病に負けまいと、雨ニモマケズを暗唱していたのですね。
そして自己暗示をかけて毎晩、呼吸法や瞑想をしていましたね。
それで自力で結局、治しましたね。
執念でした。
私も自己暗示の掛け方は、何度も教わりました。
だから出来るはずです、、、が。
年のせいか、何事も悩まなくなりました。




  • ミルフィーユ
  • 2017/11/23 9:38 PM
私も本は本棚ごと捨てたハズが
又少しずつ集まります
着物は困るけれど其のまま
写真は中々片付きません見ては又しまったり
それにしても戦前の物は皆焼けてしまいましたから
無いですけれど たまりますね
  • 喜美
  • 2017/11/24 7:30 AM
ミルさん
お洒落な婦人雑誌のひとコマを読んでいるかのようです。
この年齢の整理って物質的な部分より精神的な部分の方が
大きいですね。
思わぬ発見にどんどん膨らんじゃって〜
いやこのまま見ないで置こうと思う事が多いのですが
ミルさんは偉いです。
例え捨てる物が少なくても
一度さらったことで心も部屋もすっきりする事でしょう。
そうそう
ダリアと言えば上から5番目の写真(白とパープルのグラデーション)
同じ花が先日のパーティで当たりました。
「ダリアーナマキシ サリスナ」と書いてあり
何だかな〜どこまで名前かわからないよ〜と思ってましたが
ミルさんもその変化に同じリアクションだったので
安心致しました(笑)
  • チカ
  • 2017/11/24 10:47 AM
☆喜美さん、戦前のものがみな焼けてしまったということ、
喜美さんの人生の歴史を感じますね。

本棚ごと捨てた!
そのくらいの思い切りが私に有れば、あっという間に家のなかはすっきりしますが、、、、それがなかなか。
着物は喜美さんの場合はそれこそ高価なものが沢山おありでしょうね。
娘さんももう着ませんか?
写真は、これがまた大変な作業です。
一枚一枚思い出に浸ってしまい。
でも少しづつするしかないですね。

  • ミルフィーユ
  • 2017/11/24 11:55 AM
☆チカさん、今日はお休みですか〜?
お洒落な婦人雑誌、、、ありがとうございます。大変光栄です。
もっと短く書くつもりが、ついついお喋りし過ぎでした。

確かに60数年の蓄積は精神的な断捨離なんでしょうね。
ムキになって荷物を減らさなくとも、、、と思うこともありますが、母が亡くなった時の衣類や家の整理がそれはもう、大変でしたので、、、
昭和初期の生まれですから、物を大事にするあまり、もう絶対使わないと思われるものまで、捨てられない人でしたから。
娘にそんな手間はかけられませんので、足腰立つうちに、ちまちまやっておきましょう。

ダンスパーティで「ダリアーナマキシ サリスナ」が当たったのね。
名前が長くて覚えられませんね〜ww
最近のダリアの進化に目を見張るほどですね。

でも綺麗で、お部屋が華やぎますね。
鉢植えなら、毎年楽しめますね。




  • ミルフィーユ
  • 2017/11/24 12:12 PM
そうですか・・・お父様が読んでらした書籍ねー。
書棚を見るとその人がある程度判ると言われてますから、
私は絶対に家族以外の人が見えるところには、
書籍を置かないようにしています(笑

それはともかく私も三年前に、
半月かけて断捨離に近いことをやりましたが、
最近になってまたぞろ家の中が、雑然としてきたような(^^;

三陽フラワーミュージアムは、「花の美術館」だった頃はよく行きました。
熱帯植物のドームが大好きで、ターザンのように樹から樹へと、
伝ってゆく自分を想像してしていたものです(笑


  • NANTEI
  • 2017/11/27 7:53 PM
☆NANTEIさん、こんにちは。

家族以外に書籍が見えないように、、、、分かります、その気持ち。
頭の中、心の内を分析されるのも、ちょっと嫌、、、という感じですね。
NANTEIさんも断捨離なさいましたか。
数年経つと、また色々抱えこんでいるものですね〜
私もそうですよ。
気を付けているのですが。

三陽フラワーミュージアムの温室は良い感じですね〜
真冬でも熱帯の植物がみられて、なんとなくあそこは大らかになれる場所ですね。
ターザンになった想像、、、私は南洋の美人になったつもりで(爆)闊歩します。

  • ミルフィーユ
  • 2017/11/28 12:43 PM
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